椎間板(ついかんばん)は、背骨(脊椎)と背骨の間にあるクッションのような軟骨組織で、衝撃を吸収する働きをしています。
椎間板ヘルニアは、この椎間板の中心にある「髄核(ずいかく)」が外に飛び出して、神経を圧迫することで痛みやしびれ、筋力低下などの症状が出る状態です。
腰の痛み(ぎっくり腰のような激痛)
お尻や太もも、足のしびれや痛み(坐骨神経痛)
足の筋力低下や感覚異常
長時間座っていると症状が悪化する
重症の場合、排尿や排便の異常(膀胱直腸障害)も
長時間の座位姿勢や猫背
重いものを繰り返し持ち上げる動作
運動不足や筋力低下
加齢による椎間板の変性
急な負荷(中腰からの荷物持ち上げなど)
筋肉の緊張をほぐし、腰部の可動域を改善
骨盤や脊柱のバランスを整える
温熱療法や電気療法(干渉波・超音波など)で炎症と緊張の軽減
正しい座り方や立ち方
適切な運動(ストレッチ・体幹トレーニング)の提案
※急性期(痛みが強い時期)には無理な矯正や運動は避け、安静と患部への負担軽減が第一です。
神経症状が強い・進行している場合(排尿障害、筋力低下など)は、整形外科への紹介が必要です。
一般的な腰痛との見分けが重要です。
椎間板ヘルニアは、腰のトラブルの中でも神経に関わる厄介な疾患です。
柔道整復師としては、痛みの軽減だけでなく、再発予防のための体の使い方や生活改善も含めてトータルでサポートしていきます。