2025.07.14椎間板ヘルニア

【椎間板ヘルニアとは?】

椎間板(ついかんばん)は、背骨(脊椎)と背骨の間にあるクッションのような軟骨組織で、衝撃を吸収する働きをしています。
椎間板ヘルニアは、この椎間板の中心にある「髄核(ずいかく)」が外に飛び出して、神経を圧迫することで痛みやしびれ、筋力低下などの症状が出る状態です。


【主な症状】

  • 腰の痛み(ぎっくり腰のような激痛)

  • お尻や太もも、足のしびれや痛み(坐骨神経痛)

  • 足の筋力低下や感覚異常

  • 長時間座っていると症状が悪化する

  • 重症の場合、排尿や排便の異常(膀胱直腸障害)も


【原因】

  • 長時間の座位姿勢や猫背

  • 重いものを繰り返し持ち上げる動作

  • 運動不足や筋力低下

  • 加齢による椎間板の変性

  • 急な負荷(中腰からの荷物持ち上げなど)


【みやび接骨院としての対応】

骨格のバランス調整や筋肉の緊張を緩和し、神経の圧迫を軽減することを目指します

● 手技療法

  • 筋肉の緊張をほぐし、腰部の可動域を改善

  • 骨盤や脊柱のバランスを整える

● 物理療法

  • 温熱療法や電気療法(干渉波・超音波など)で炎症と緊張の軽減

● 姿勢指導・生活指導

  • 正しい座り方や立ち方

  • 適切な運動(ストレッチ・体幹トレーニング)の提案

急性期(痛みが強い時期)には無理な矯正や運動は避け、安静と患部への負担軽減が第一です。


【注意点】

  • 神経症状が強い・進行している場合(排尿障害、筋力低下など)は、整形外科への紹介が必要です。

  • 一般的な腰痛との見分けが重要です。


【まとめ】

椎間板ヘルニアは、腰のトラブルの中でも神経に関わる厄介な疾患です。
柔道整復師としては、痛みの軽減だけでなく、再発予防のための体の使い方や生活改善も含めてトータルでサポートしていきます。

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