2025.07.14手根管症候群

【手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)とは?】

手首の部分にある「手根管(しゅこんかん)」というトンネル状の空間の中を、**正中神経(せいちゅうしんけい)**が通っています。

この手根管の中で正中神経が圧迫されることによって、手のしびれや痛み、動かしにくさなどの症状が出る状態を「手根管症候群」と言います。


【主な症状】

  • 親指~中指あたりのしびれ・痛み(特に夜間や朝方に強く出やすい)

  • 指先の感覚の低下

  • 物がつまみにくい、ボタンがかけづらい

  • 親指のつけ根の筋肉(母指球筋)がやせてくる(進行時)


【原因・リスク要因】

  • 手首の使いすぎ(家事・パソコン・育児・介護など)

  • 更年期の女性(ホルモンバランスの変化)

  • 妊娠・出産期の女性(むくみによる圧迫)

  • 糖尿病、甲状腺疾患、リウマチ

  • 骨折後の変形やガングリオンによる圧迫


【みやび接骨院としての対応】

● 評価・問診

  • 手のしびれの範囲を確認

  • チネル徴候(手首を叩いたときに指先に響くか)

  • ファレンテスト(手首を深く曲げて症状を再現)

● 手技療法・物理療法

  • 手首〜前腕の筋肉の緊張をほぐす

  • 神経の通り道(手根管周囲)を広げるようなアプローチ

  • 超音波・干渉波などで炎症・むくみの改善

● テーピングや固定

  • 手関節の安静を保つ装具(サポーター)やテーピングを行い、圧迫を軽減

● 生活指導

  • 手首を反らす動作や長時間の使用を避けるよう指導

  • 手を冷やさない、同じ動作を続けないなどのアドバイス


【注意点】

  • 症状が進行し、筋萎縮や持続的なしびれがある場合は、整形外科での精密検査・手術が必要なこともあります。

  • 腕や肩からくる症状(頸椎症・胸郭出口症候群)との鑑別も重要です。


【まとめ】

手根管症候群は、早期対応で改善が見込める神経障害です。
柔道整復師としては、手首・前腕の筋肉のケアや神経圧迫の軽減を目指す手技療法、生活指導、再発予防までトータルでサポートします。

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