肩の痛みにはさまざまな原因があり、症状の特徴や経過によって考えられる病気や対処法が異なります。以下に主な原因と特徴を簡単にまとめます。
🩺 肩の痛みの主な原因
1. 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
中年以降によく見られる
肩を動かすと痛い、腕が上がらない(夜間痛もあり)
原因ははっきりしないことが多いが、関節や周囲の炎症が関係
2. 腱板損傷(けんばんそんしょう)
肩の筋や腱が断裂・損傷
重いものを持ち上げた後や転倒後などに起こる
夜に強い痛みを感じることも
3. 石灰沈着性腱板炎
肩の腱に石灰(カルシウム)がたまる
急な激痛、腕を動かせないほど痛むことも
4. 肩関節脱臼・亜脱臼
転倒やスポーツで起こることが多い
外傷のあとに強い痛みと運動制限
5. 首(頚椎)由来の痛み
頸椎ヘルニアや頚椎症が原因
肩や腕にかけての放散痛・しびれがある
6. 心臓・内臓の病気
心筋梗塞・胆石などでも、肩(特に左肩)に痛みを感じることがある
胸の圧迫感や呼吸困難を伴う場合はすぐに救急を!
🩹 対処法(自己判断は注意!)
安静にする(痛みが強いとき)
冷やす or 温める
急性の炎症 → 冷やす
慢性的な痛み → 温める
湿布や鎮痛薬(市販のNSAIDs)を使う
ストレッチや軽い体操(四十肩の場合は医師指導のもと)